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現在、福光美術館では、企画展「生きることのコンポスト」が開催中です。気鋭の現代アート作家たちが集まり、ここ南砺の地で、とても刺激的な、注目すべき展示を行っています。今回はその中から、黒木結の作品をご紹介します。
吊り下げられた白布に短歌1首がプリントされています。そして、床にまで広がる白布の上に、ベッドのような形に積まれた大量のポストカード。作品の前にしゃがんで、このポストカードをよく見ると、すべて、ベッドが写った同じ写真が印刷されているのですが、その1枚1枚に、マーカーで線が引かれています。この大量のポストカードは、今般のイスラエルとパレスチナとの戦争で犠牲となったガザ地区の人々の数と同じ枚数が積まれています。そして、その1枚1枚に手書きで線を引くことは、日々伝えられる何千何万という死者数のひとつひとつにかけがえない人生があったことを確かめようとする行為です(「地球に線を引く:パレスチナ/イスラエル」)。
もう一つの作品「鑑賞のプロセス:生きることのコンポスト」は、ハンドアウト式で本展の公式キャプションを作成したものです。それぞれの作品に添えた魅力的な文章とともに、ある種のゲームのように、本展の鑑賞を進めることができます。観覧順路など、美術館や企画者が設計したルールを相対化し、作品を観て美を享受するとはどういうことかを問いかける試みでもあります。
最終日の8月23日(日)には、美術館前の広場に、飲食マルシェも出店します。多数のご来場をお待ちしております。
企画展「生きることのコンポスト」は8月23日(日)まで。

