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好評開催中「城端蒔絵450年 小原治五右衛門と城端のあゆみ」の作品紹介をいたします。
5番目は【七代小原治五右衛門稀雄作品】です。
【桔梗形乾漆吸物椀(10客)】
南砺市指定文化財。一般的に、漆器は挽物・指物等、木で作った器胎に漆を塗るのですが、本作はそれとは異なる「乾漆」の技法によって作られています。本作は桔梗形の椀であり、轆轤で挽けないことは一目瞭然です。木型を使って麻布を漆で張り重ね、乾燥後、木型から抜き取り、これを器胎として、漆を何回も塗って仕上げてあります。薄手で軽く、変形しない。形状も、漆黒のつやめきも、優美で味わい深い作品となっています。
皆様、是非ご覧ください。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。

