館長の部屋

フクロウ、現る!

美術館の周りにはさまざまな野鳥が見られます。

このはく製は、不運にも美術館の壁に激突して亡くなっていたフクロウなんだそうです。立派な翼に、力強い脚。猛禽類らしい鋭い爪が怖いけれど、大きな目がかわいいですよね。本当にこの辺りにこんなに大きな野鳥が居るんだ!とびっくりしていたのですが、きょう、ホールのガラスを見てまたびっくり。

こ、これは!魚拓ならぬ、鳥拓。立派な羽と、丸い顔がはっきり見えます。夜間にぶつかったのでしょうか…

地面には羽も落ちていなかったので、きっとそのまま飛び去ったのだろうと思いますが、ひょっとするとはく製の彼の子孫なのかもしれないですね。

先日は駐車場から「キョロロロロ・・・・」と聞きなれない鳥の声がしました。調べてみたところ、アカショウビンの雄の声だそうです。カワセミの仲間で赤い体を持つアカショウビン。姿は見えなかったのですが、そんな野鳥までこの美術館の周りに来ているなんて感動です。写真の撮り方を学んで、一眼レフで美術館の周りに生息する野鳥や昆虫、動物を撮影をしてみたいものです。

さて、昨日から始まりました「〈いのち〉を写す 石崎光瑤の視点と表現  -写生・下絵・写真-」は好評開催中です!南砺市(旧福光町)出身の石崎光瑤も、幼少期はこのあたりの自然をいっぱいに吸収し、感動し、写生をしました。画家の基礎となる写生にスポットを当てたこの度の展覧会では、普段は一堂に展示する機会の少ない、素晴らしい写生画の数々をご覧いただくことができます。命を写そうとする、光瑤の、鳥や花に向ける眼差し。筆遣いや鉛筆の走り。より身近に石崎光瑤という画家を感じることができます。

また、この度富山県[立山博物館]さまからお借りした、大正5年~6年にかけて行ったインドでの写真を展示しております。石崎光瑤が体験した当時のインドの情景、登攀したヒマラヤの峰々を見ることができます。

石川県立美術館では22日まで、「若冲と光瑤展」も開催中です。福光美術館から車で34分です。是非あわせてご覧いただけると幸いです。

皆様のたくさんのご来館、お待ちしております!