館長の部屋

ワークショップ参加募集!

現在、3月19日に開催するワークショップ「加賀花てまりをつくろう」( 詳しくはこちらをご覧ください)の受講者を募集しております!

先着5名という少人数の募集ですが、まだまだ参加者を募集中です。「お友達と一緒にどうかな」「家族と参加してみたい」…そんな方も、ぜひお気軽にお尋ねください。

 

「手まり」とは、糸や綿などを巻いて作った芯に、美しい糸で幾何学模様をにしつけられている毬のことです。しつける糸や染め、模様などの特色から、作られた地方の文化をうかがうことができます。古来から親しまれてきた伝統的な玩具で、新年という意味をもつ季語でもあるそうです。しかし近年では、明治の中期頃から普及したゴムまりに押され、「手まり」文化は影をひそめてしまいました。

加賀には華やかな刺繍が特徴の「加賀手まり」があります。江戸時代のはじめ、珠姫が加賀藩主 前田利常に輿入れする際に美しい手まりを持参したのが流行し、つくられはじめたという伝承があり、そのため姫手まりと呼ばれることがあります。

今回のワークショップの講師 高原曄子先生は、この「加賀手まり」の作り方を伝承しながら、新しい模様を施した創作手まりを「加賀花てまり」と名付けられ、伝承・普及活動をされています。

 

先日、ワークショップの打ち合わせで高原先生のお宅を訪ねました。ドキドキしていた私でしたが、先生はやさしく物腰やわらかなお人で、すぐに緊張も解け、いろいろな話に花が咲きました。お話の途中、先生がおもむろに開けられた客間の襖の奥にはなんと!一面に様々な手まりが。先生の作品もずらりと並べられていました。先生は手まりの研究家でもあり、全国各地の手まりを収集されているそうです。色とりどりの手まりが一堂に拝見できる貴重な体験でした。

 

ワークショップでは、土台にしつけをする作業を体験していただけます。柄は「二つ菊」という、向かい合った大きな菊の模様です。

 

大きさはこのくらい

なんだかとっても難しそう…と不安になって先生に尋ねると、「大丈夫、できますよ。」と笑顔で答えられました。出来るか不安だわ…と心配の方は、ご安心を!また、糸や針などはすべて美術館が準備しますので、持ち物はいりません。興味のある方はぜひ美術館まで。(☏0763-52-7576)

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