館長の部屋

美術館の増築工事について

福光美術館では、10年來の念願でありました常設展示場と収蔵庫の増築に着手しました。議会などの諸手続きを済ませて、現在は基礎地盤の造成に入っています。楓の植樹がいい枝ぶりに育っていたのですが、移植が難しい樹種で残念ながら伐採しました。

取り付け道路と給排水工事など本格作業の前準備が結構大変です。隣の小山も伐採のうえ一部削っていますが、意外と岩盤が手強く難義です。

現在の2階の常設展示場は、いまも遠方からの団体さんで賑わっていますが、新しい常設展示場は1階隣接で、2倍の広さに生まれ変わります。北陸新幹線開業にはすぐには間に合いませんが(室内の湿気を抜くため)、棟方志功と石崎光瑤の2つの部屋が出来ます。

全国に、公立美術館は500館あまり。福光美術館の規模は中くらいに相当しますが、世界や全国に通用するパーマネント・コレクションと呼ばれる、常設展が2つもあるというのは極めて稀なことです。南砺市のゲートとしての貢献も期待されています。

3月の北陸新幹線開業に際しては、企画展示場いっぱいを使って、「大棟方志功展」を計画しています。福光で、世界のムナカタのこころに、何が起きたのかというテーマに挑戦します。お楽しみに。