館長の部屋

なんとの至宝展 解説会

なんとの至宝展  30人ぐらいが解説会へ。
入口にご注目。  数枚の写真が飾られています。

井波の祭礼で、  渡邊学芸員が撮影。
ロケーションといい、  子どもの表情といい、  アマチュア写真公募展ならまちがいなくグランプリ。
本人も、ご家族にとっても稀少な記念の一枚です。

学芸の渡辺さんは有名大学大学院で 史学専攻だっただけに、歴史屏風の解説はわかりやすく、面白い。初めて目にする鑑賞者には とても好評です。
団体、小グループのかたで事前調整が必要ですが、きがるにお申込いただければ解説いたします。
次は9月1日(日)午前11時から。
南砺の町衆の文化。  祭礼そのものが、生きたミュージアム。

首都圏など大都市に住む人たちにとって  垂涎のテーマであり最高のもてなしになるでしょう。
全国でも、ほとんど無いまちの文化。 新しい発見があります。  足元にある宝石。

なんとの至宝展-Part4

過去3回の実績がベースとなって、今回は金屏風による豪華な至宝展に。なんと、なんと、南砺市にはお宝がこんなにも秘められていたとは、と驚きのシーンである。

監修者の富山県立大学、原口志津子教授から、列品解説と記念講演をしていただいた。富山県指定文化財の「一の谷・屋島合戦図屏風」は城端別院善徳寺さんの最大のお宝でもある。渡邉学芸員のわかりやすい解説書が添えられていて、とても好評である。このリーフレット片手にこの金屏風の各シーンをたどれば、壮大な歴史ドラマが再現できるしくみになっている。こんど、ゆっくりと源平合戦の旅をを屏風絵で辿ってみたい。

会場正面で出迎えてくれるのは岸駒の長子、岸岱の虎図。対になった猛虎の迫力は、日本人誰もがホンモノの虎を見たことのない時代に、よくぞここまで描かれたものと感心します。

城端、井波、福光、福野、利賀までひろく所蔵家のご厚意で実現した、重厚な屏風の祭典です。原口先生によれば、これだけ密度の濃い町衆文化が存在しているのは日本中探しても極めて珍しいであろうとのことです。

所蔵家にしても、ご先祖が購入されたいきさつもつまびらかでなく、代替わりでその内容もこの機会に知りたいと望まれる。また、保存状態によっては表具屋さんの協力で、お化粧なおしして出品された屏風も。会場で「おらとこの屏風はこんな立派ながやったかいの」と感激されている出品者もおられた。

この企画展は、南砺市ならではの高い文化のポテンシャル(地下水脈)を再発見し、ふるさとのお宝に磨きをかけたことになる。