館長の部屋

常設展示場をリニューアルしました

築18年にもなると、設備にもトラブル。そこで2階常設展示場の空調をメンテナンスしました。

せっかくの機会を利用して、お化粧しなおしと、展示レイアウトを一新いたしました。具体的には、棟方志功の作品と石崎光瑤の代表作を、すっぽりと入れ替え。さらに、2つの間仕切りを合体させて大きい空間を確保できました。ウインドー内部の壁紙を張り替えて、さらに枠周りや天井と壁面をすべて新しく塗装しています。日本の色名でいえば「枯れ色」、枯葉の色です。光瑤の日本画、棟方の板画や倭画(やまとが)に会う色です。

実は、私が20代初めのころ、富山市のデスプレイ会社の社長に招かれて勤務したことがあります。社長は北陸照明学会役員や、塗装の世界の先生。インテリアのデザインにかかわったことがあり、今回の改装にその経験が役に立ちました。

スタッフの評判もすこぶる良くて「これがいつも見ていた作品とは思えな~い」と、びっくり。鑑賞のための空間が、こんなに大切なものかと認識を新たにしています。常設展示場の作品のグレードが高くなって、団体・グループのみなさんに解説するのにも力が入ります。照明もLEDに順次切り替えています。新しく?なった、棟方さんの二菩薩釈迦十大弟子に、ぜひご対面ください。

(ちなみに、この作品、テレビ番組「なんでも鑑定団」で1億円の値段がついて全国で話題に。よく電話で問い合わせがあります)