石崎光瑤の小下絵を初公開しております。
日本画はまず本画の前に小さなサイズで構成を考えて決めていきますが、これを小下絵といいます。襖絵や屏風絵の様々な小下絵が張り合わされた巻子を展示しております。小下絵ならではのスピード感のある筆の走りや、デザインする際の試行錯誤の跡が見られます。
小下絵に登場する本画も展示しております。
また棟方志功の作品では、「東湧西没」(とうゆうさいもつ)。「東湧西没」というこの言葉は仏教の経典の中に出てきます。
「釈迦が正覚を説いた時、世界が六種に振動して、東に湧いて西に没し、西に湧いて東に没し、南に湧いて北に没し、北に湧いて南に没し、辺に湧いて中に没し、中に湧いて辺に没した」
この言葉を聞いた志功は「いや、そンだんだ!」と非常に感動しています。志功を掻き立てる原風景になっています。
その他見ごたえのある作品を展示しておりますので、ぜひご覧ください。