愛染苑、40年。~志功と俊彦の物語~ 開会しました。

4月29日(祝)、企画展「愛染苑、40年。~志功と俊彦の物語~」の開会式が、福光美術館1Fロビーにて行われました。「棟方志功記念館 愛染苑」の設立と運営管理に尽力された辻澤功、湯浅直之の両氏に、田中幹夫南砺市長より感謝状が贈呈されました。

引き続き、テープカットの後、当館の渡邊学芸員によるギャラリートークが、1F企画展示室にて行われました。疎開中の棟方の生活と創作を支え続け、棟方との間に、生涯にわたる深い信頼関係を結んだ石崎俊彦について、展示作品、展示資料に添って解説しました。

今回の企画展では、初公開の厠の仕切り戸がご覧いただけます。これは当時、鯉雨画斎の小便所と大便所の間にあった板戸で棟方の肉筆画(女人菩薩)が描かれています。当日はこの仕切り戸の前で記念写真を撮られる方も多くいらっしゃいました。

午後2時からは、感謝状贈呈のあった辻澤功氏による記念講演会「棟方志功と石崎俊彦」が開催されました。長年石崎の傍に在った辻澤氏ならではの、2人に関わる興味深い逸話や、創作や文化芸術にかける2人の並々ならぬ情熱についての、貴重なお話が聴けました。

本企画展は5月30日まで開催します。時間は9時~17時(入館は16時半まで)、火曜日は休館、ただし5月3日(火・祝)は開館し、5月6日(金)が休館となります。

なお5月7日(土)午後2時より、当館アートルームにてワークショップ「チョボ人形に色をぬろう」を開催します。小学生以上が対象で定員は10名、参加費は1,000円。お申込みは電話0763-52-7576までお願いします。

※本企画展ではすべての作品が撮影可能です。動画やフラッシュ撮影は不可。

※愛染苑の読みは「あいぜんえん」です。