「御所の花」ミュージアムセミナー開催

7月24日、皇居で植物の調査をされた事もある、富山県中央植物園 園長中田政司氏を講師にお迎えして、「御所の花 安野光雅展」ミュージアムセミナーを開催しました(園長も安野ファンだそうです)。

セミナーの様子 画面は「エンプレスミチコ」

はじめに美術館ロビーで「皇居の植物」と題してお話がありました。皇居は大都会に残されたかつての武蔵野の森といったふうに見えるけれど、そもそも江戸城があったころには、広場や建物があったりして、樹々はあまり多くなかった。皇居には日本各地から移植された植物が多く、昔から自生していた植物の割合は少ない。今の皇居の森は主に昭和以降移植した植物を絶えず管理を続けてけてきた結果である。とはいえ、皇居には大変多くの種類の植物があり、富山県で確認されている種類よりも多いほどである。また皇居にしかない大変貴重な植物もある。など、興味深いお話に受講者の皆さんは熱心に聴き入っていました。

中田園長による作品解説

講演のあと展示室に移動し、実際の「御所の花」作品に描かれた植物について、詳しい説明や皇居への来歴、両陛下とのエピソードなど、多方面からの解説をいただきました。また、「エンプレスミチコ」はじめ実物の写真もたくさん見せてくださいました。作品の価値とは関係ない事ですがと前置きして、学術的に見ると作品の題名と実際に描かれている植物が一致しないものがあると植物学者ならではのご指摘もあり、皆さんは改めて安野作品に見入っていました。

◆「御所の花 安野光雅展」 は8月7日(日)まで。 作品は来年にも御所に収められる予定とのこと、北陸初公開のこの機会をお見逃しなく!