館長あいさつ

「世界のムナカタがわかる美術館」

富山県の南西、世界文化遺産の五箇山合掌造り集落を有する南砺市に福光美術館はあります。石川県金沢市にまたがる医王山に接し、里山の豊かな緑と野鳥のさえずりが聞こえる大自然に包まれた静かな美術館です。

当館では郷土ゆかりの版画家 棟方志功と日本画家 石崎光瑤の作品を常設展示しております。

棟方志功の作品は、特に福光疎開時代、まだ無名に近い頃のものにこだわり、調査・収集・展覧を開館以来続けてきました。分館の棟方志功記念館愛染苑や旧居の鯉雨画斎では、在りし日の棟方志功一家が暮らした姿がしのばれ、この地で約7年間居住した棟方の制作活動とその生き方は、今も地域の人びとの心の中に息づいています。

また、この地に生まれた日本画家 石崎光瑤の主だった代表作も収蔵しており、徹底した写生により裏打ちされた風光明媚な花鳥画を多数展示しています。

郷土が誇る二大作家の競演を、悠然とした空間でお楽しみください。

南砺市立福光美術館 館長 片岸昭二