館長の部屋

雪の鯉雨画斎

棟方一家6人が、 肩を寄せてこの家に。福光小学校のグランドの向こうにこの15坪の小屋。何百人の児童と先生が毎日見ていた。まわりは田んぼで医王山と桑山が目の前に見える。

        雪の鯉雨画斎(棟方住居)

そこで、ある小学生が一句。

大雪で 棟方志功 さぶかろう

児童たちにとっては、なにかと気になる家族だったらしい。この屋根裏で小学生だった棟方ちよゑちゃんは、せっせと少女雑誌「ひまわり」に詩を投稿し常連に。編集長から三羽烏と高く評価されている。のちに100部限定のガリ版による詩集が発刊され、石崎俊彦氏の遺品のなかからこのほど見つかった。ちなみにあとの2人とは、 中村メイコ。そして正田美智子さん、現皇后さま。お城のような正田邸は保存運動も空しく、先般取り壊された。

一方、数年保てばいいや、と志功さんも書いていた戦災罹災者むけ仮設住宅は65年後、「鯉雨画斎」として当時の姿のまま関係者の努力で南砺市に残る。 不思議な運命である。

◎福光美術館の<2階常設展示場>は、2月初旬までメンテナンス工事と改装のため閉じています。1階の企画展の「第11回なんと版画年賀状公募展」は19日(土)から。それまで全館休館いたします。(職員は出勤)

◎棟方志功記念館・愛染苑は通常通り開館しています。