常設展・コレクション室

■福光美術館常設展示室・春/夏季展(4月5日~9月11日)
今回の展示の注目作品をご紹介します。

<棟方志功展示室>

棟方志功 二菩薩釈迦十大弟子屛風

「二菩薩釈迦十大弟子」は棟方志功の代表作ですが、この屏風(寄託作品)は二菩薩が版画ではなく「文殊」「普賢」と墨書された大変に珍しいものです。棟方は昭和20年4月に戦火を避け家族で福光(富山県)に疎開しますが、その直後の5月に東京大空襲のため自宅は多くの版木とともに焼失してしまいます。このとき二菩薩像の版木も焼失しましたが、釈迦十大弟子の版木はすでに福光に疎開してあり無事でした。福光に居を構えた棟方は昭和23年二菩薩像を再刻していますから、この屏風は版木の焼失から再刻までの間に作られたものです。書も得意とした棟方らしい貴重な作品です。

 

<石崎光瑤展示室>

富山県水墨美術館で5月14日まで開催中の「石崎光瑤展」にあわせ、光瑤が大正5年から6年にかけてのインド取材旅行で描いた山岳・花鳥などの写生画巻を特別展示しています。光瑤はこの取材旅行から帰国後、2年連続で官展特選を受賞し名声を確立します。

石崎光瑤 第一次印度旅行写生図画巻

 

このほかにも両展示室には多くの作品を展示しています。

◇棟方志功展示室:「ミシシッピー河の自板像の柵」「海恩女版画柵」「牛丑の柵」「不来方版画柵」「四神板経天井画柵 天妃鼓笛す」「流離抄板画柵」3点、「鍾渓頌」5点、「歓喜頌」「華狩頌」「四季福光風景」4点、「黄衣菩薩図」「雙華甕之壷」

 

 

 

 

 

 

 

 

◇石崎光瑤展示室:「無憂樹八色鳥」「長春」(以上新収蔵作品)、「麗日風鳥」「松に孔雀」「雪」「藤花孔雀之図」「豊穰」「森の藤」「紅風」「「寂光」「緑蔭」富貴草」、下絵「ヤマドリ 雌」、写真「マハデュム峰」

 

 

 

 

 

 

 

■コレクション室(~6月26日)

展示室は、旧福光町(現南砺市)出身の彫刻家 松村秀太郎(1888~1961)の立体作品だけで構成された空間となっています。

松村秀太郎は明治38年東京美術学校彫刻科へ入学、在学中に文展に出品・入選するほど高い技量の持ち主でした。卒業後彫刻家を志し同校研究科に進みますが、家庭の事情で断念し大正5年郷里福光に戻ります。教職の傍ら創作活動を続け、毎年院展に出品しています。昭和14年、51歳で教職を辞して以後83歳で没するまで真摯に創作活動に打ち込みました。今回の展示では、木彫、ブロンズ像など20点に加え、自宅に窯を築いて本格的に取り組んでいた陶芸作品17点も展示しています。

 

コレクション室は観覧無料です。お気軽にお越しください。

 

 

開館時間9:00~17:00、入館は16:30まで、火曜休館